ネット広告などで「後払い」「ツケ払い」というワードを最近よく目にするようになりました。
初めて見た時は、後払い・ツケ払いといわれてもピンとこなく、気になったのでサービスの内容を詳しく確認してみることにしました。
すると後払い・ツケ払い現金化業者の恐怖の実態が見えてきました。
後払い・ツケ払い業者を簡単に利用してしまう前にサービスの実態を把握しておきましょう。
後払い・ツケ払いを利用した現金化業者について詳しく解説していきます。
後払い・ツケ払い現金化サービスとは⁉

後払い・ツケ払い決済サービス事態は、ネット通販などではポピュラーなお支払方法の1つとして多くの方に認知されています。
一番有名なのが株式会社ZOZOが提供している、CMなどでおなじみのZOZOTOWNのツケ払いです。
ZOZOTOWNでツケ払いで購入した商品代金は2カ月後までにお支払します。
お支払期間は商品購入から2ヵ月あり、自分の都合のよいタイミングでのお支払いが可能です。
請求書は商品と一緒に届いたり、商品とは別に封筒やハガキで届きます。
請求書が届いたらお支払い期限内に、コンビニ・銀行・郵便局・LINEPayなどでお支払します。
もちろん上限なしに後払い・ツケ払いができるわけではないのでご注意ください。
ZOZOTOWNのツケ払いの利用限度額は最大5万円になります。
55.000円(税込)以上のご注文での利用はできません。
後払い・ツケ払い決済サービスは決済サービス毎に利用限度額や支払方法、支払期限などは異なります。
主な後払い決済サービス
後払い決済サービスはたくさんあります。
利用者が増加していることによって様々な企業が後払い決済サービスを提供しています。
その中から主な後払い決済サービスをご紹介します。
- NP後払い(株式会社ネットプロテクション)
- スコア後払い(ニッセン)
- GMO後払い(GMOペイメントサービス株式会社)
- 後払いドットコム(株式会社キャッチボール)
- ミライバライ(ライフカード)
- ATODENE後払い(ジャックス)
- クロネコ代金後払い(ヤマト運輸)
- SAGAWA後払い(佐川急便)
- Paidy(株式会社エクスチェンジコーポレーション)
後払い決済サービスによってお支払期限や支払方法、利用限度額は異なりますのでサービスを利用する前にご確認ください。
後払い・ツケ払いのメリット
後払い・ツケ払いには多くのメリットがあります。
今までネット通販では、実際に商品を確認して購入することができなかったのが後払いやツケ払いを利用することで、商品が手元に届いて確認してからお支払ができるようになりました。
商品が届いてからのお支払なら、偽ブランド品を購入してしまったり、思っていた商品と違うものが届いたり、購入した商品が届かないなどあらゆるリスクを回避することができます。
ネットショッピングにクレジットカードを使うのが不安な方やクレジットカードが無い方、使えない方でも商品を購入することができます。
すぐに欲しい商品があったのに今どうしても現金が無いという場合でも、後払い・ツケ払いなら商品の購入代金をお給料が入った後にお支払することができるので、必要なものを必要なタイミングで我慢せずに購入することができます。
後払い・ツケ払いサービスを利用した現金化業者

後払い・ツケ払いサービスを利用して現金を融通している現金化業者はどんどん増えています。
2019年にはほとんど見ることがなかったサービスですが、2020年に入ってから頻繁に見かけるようになって今では50件以上のサイトを確認することができます。
「後払い現金化」や「ツケ払い現金化」と呼ばれているこのサービスは、1万円から10万円ほどの商品を後払いやツケ払いで販売し、購入者に口コミやレビューを書いてもらうことで広告宣伝費や謝礼、キャッシュバックといった名目で現金を融通します。
後払い・ツケ払い現金化業者が扱っている商品は、写真や情報商材のデータ、デジタルコンテンツなどのデータ資料、FXトレードソフトなどダウンロードできるものが多く見られます。
ダウンロードできるものなら購入者は即日で現金を手にすることができ、販売している現金化業者は商品を送る手間がかかりません。
なかには、ギフト券を扱っている業者も見受けられます。
利用者は現金化業者からギフト券を割増しで後払い・ツケ払いで購入し、購入したギフト券をギフト券買取業者に売却して現金化して購入代金を後日、現金化業者にお支払します。
後払い・ツケ払い現金化は、購入者はすぐに現金を手にすることができ、後日お支払期限までに商品の購入代金を支払えばいいので一見便利なサービスに思えます。
しかし、購入者に支払われる現金は商品の購入金額の半分程度です。
倍近い金額を後日、後払い・ツケ払い現金化業者にお支払しなければいけません。
手軽に現金を手に入れることができるので、軽い気持ちで利用してしまう方が増えています。
切羽詰まってしまい高いのは分かった上で藁にも縋る気持ちで利用してしまう方もいます。
受け取った額の倍近い金額を期日までにお支払するのは大変なことです。
支払をするために別の業者を利用し、その後も支払期日が来るたびに別の業者を次々と利用して、債務額を雪だるま式に増やしてしまう悪循環にはまってしまう方が増えています。
そういった流れから、期日までに支払いができず業者から悪質な取り立てを受けるトラブルが急増しています。
職場や自宅、緊急連絡先に業者から電話が来たり、メールやLINEで脅されたりという相談が消費者センターや弁護士事務所、司法書士事務所などに相次いでいます。
まとめ

後払い・ツケ払い現金化の広告を見るととても便利に感じますが、受け取った現金の倍近い金額を後で支払することになるということを忘れてはいけません。
後払い・ツケ払い現金化は商品の売買という形をとっているので、今のところは貸金業とはみなされていませんが、実質的には金銭の貸し付けと回収という貸金業を構成する2つの要素で成り立っているので事実上の闇金融と考えられます。
金融庁でも売買の契約であっても事態からみて貸金業にあたる可能性は十分にあると見解を示しています。
捜査当局と連携して手口や被害の状況について把握を進め対応していくとコメントしています。
今後、後払い・ツケ払い現金化は個人間融資のように社会的問題になる可能性が高いサービスだということを認識しておく必要があります。
いくら現金が必要であったとしても、目先の現金を得るために安易に後払い・ツケ払い現金化に手を出してしまうとトラブルに巻き込まれてしまうおそれがあるのでご注意ください。
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